採れたての新栗そのもののおいしさを引き出した、恵那川上屋謹製「栗きんとん」。
岐阜県東美濃地方に伝わる「おばあちゃんの味」をお手本に、厳選した栗と少しの砂糖を合わせ、菓子職人が丁寧に炊き上げています。
栗の品種や収穫期によって砂糖の量や炊き時間もひと工夫。
シンプルだからこそ際立つ栗の風味、口の中でほろりとほどける素朴な食感をお楽しみください。


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ごあいさつ

広大な栗畑の真ん中を走る一本道、
その先には青々とした恵那山の美しい情景が広がり、
私たちの心を癒やしてくれます。
栗は水気に弱く、天候の影響を受けそうな時には
その都度私自身も栗畑の様子を見て回ります。
新芽が出た頃の霜、花が咲いた時の雨、
そして最も脅威なのが収穫時に訪れる台風です。
近年の収量は、実のなり具合よりも予期しない気象に
左右されることのほうが多くなりました。
そんな中、生産者は一年を通じて栗の木を大切に育て、
葉が生い茂る頃には日が木全体に当たるように剪定し、
やがて毬となる雌しべの数を一つひとつ数えては、
仲間と情報交換し収量予測を立てます。
雨にも負けず、風にも負けず。
もし超特選栗が低樹高栽培でなかったら影響はさらに大きくなりますが、
このリスクを最小限にとどめようとする
生産者の熱意と技術力にはいつも頭が下がる思いです。
なんとしても、おいしい栗のお菓子に変えて、
たくさんのお客様に今年の栗を味わっていただくために、
生産から加工まで今年も精一杯の準備をしています。
栗きんとんのおいしさは、素材の良さが際立ってこそ。
栗は鮮度が命のため、朝収穫された栗をいち早く加工する体制を整え、
毎年改善を繰り返しながらおいしさにつなげています。
今年の栗を評価するのはお客様自身です。
私たちは自信をもってご提供することだけを考えて、
今年の栗きんとんづくりが始まります。
栗は収穫時期によって品種が異なるため、味わいも変化していきます。
早生・晩生など味の好みも人それぞれ。
季節を感じ、旬を楽しむには、気まぐれな農作物と向き合うことで、
より深い味に感じ取っていただけるのではないでしょうか。


栗きんとんのこだわり



岐阜県東美濃地方で、生産者とともに土づくりから始めた栗栽培。日当たりや、手入れのしやすさなど、栽培方法を工夫して、大粒で高品質な栗のブランド化を実現していきます。

栗畑の広がる、岐阜県東美濃地方は標高が高く、寒暖差が大きい地域。栗の実は昼夜の寒暖差があると糖分を蓄えるため、甘みの強い栗が収穫できます。

超特選恵那栗には、品種、大きさ色など厳しい基準が定められています。収穫後はすぐに、生産者が見極め、条件をクリアしたものだけが超特選恵那栗として出荷されます。

栗の香りや風味は『鮮度』で決まります。早朝から拾い集めた栗は、その日の午後に恵那川上屋の工房へ。新鮮なうちに手早く丁寧に加工することで、採れたてのおいしさをお届けしています。

恵那川上屋では超特選恵那栗をはじめ全国各地の厳選した栗を使用。恵那川上屋では、栗の品種や収穫期によって砂糖の量や炊き時間を工夫し、素材本来の味わいを生かした栗きんとんをつくっています。

ひとつひとつていねいに、
想いをこめて

職人が長年の知識と経験によって培った製法で炊き上げた生地を、ひとつひとつさらしで茶巾絞りにして、栗のかたちへと絞り上げます。口にいれた瞬間、ほろりと解けるような食感とともに、栗の風味がふわっと口の中でひろがります。どこか懐かしく、心があたたかくなるような、やさしい美味しさをお届けします。

栗を愛するからこそ、
『栗づくり』から

恵那川上屋の栗きんとんは、栗づくりから始まっています。土作りからこだわり、大切に大切に、愛情をいっぱいに込めて作られる栗。良質な栗が育つように、一年を通して管理し、土壌や枝の手入れをひとつひとつ丁寧に、心を込めて行います。また、栗生産の拡充にも取り組み、長野、熊本、東京などにも里の栗づくりを広げ、全国各地から厳選された栗は厳しい基準のもと選果され、工房へと運ばれます。

日本一の栗へ

秋になると豊作に感謝し、「恵那栗」と「栗きんとん」を伊勢神宮内宮神楽殿へ奉納しています。奉納は、毎年新たな感動があり色褪せることがありません。生産者の方々に、そしてお客様に感謝の気持ちを込めて。地域の喜び、生産者の誇りを育て、栗菓子が100年後も愛される未来を目指していきます。