市田柿(いちだがき)
乾燥の状態を見ながら柿もみを丁寧に繰り返す作業で干し柿の出来が左右されるため、ここで干し柿生産者の長年の経験と技が発揮されます。
恵那川上屋では、素材探求の旅で出会ったこの素晴らしい「市田柿」をお菓子の素材に戴き、土作りからこだわり干し柿に仕上げる伝統農業を守りたいと考えるようになりました。そのためにできることを、小さなことから始めています。ずっと守りたい南信州の市田柿、恵那川上屋のお菓子にかえてお届けします。
二つのアルプスを望む信州伊那谷、清冽な雪融け水、日当たりの良い南向きの斜面、昼夜の寒暖差。果樹の生育に適した場所です。
風土を素材に、風景を映し、風味を工夫した季節ごとの栗きんとんです。
自社工房製黒糖で炊き上げた栗餡のコクのある味わいを、自然薯を使った練り切りの朴訥とした土の香りがいっそう引き立てます。仕上げには花咲く里山の風景を型押しし、桜のジュレで香りと彩りのアクセントを添えた、春の訪れを愉しむお菓子です。
清らかな水と、空気を含んだきめ細やかな泡が醸し出すぷるんとした食感。独自開発した「泡沫(うたかた)生地」で、栗きんとんを優しく包み、すくった川の水に沿う蛍の姿を映しました。
栗きんとんは、岐阜の美濃地方に縁ある郷土菓子。栗にこだわる恵那川上屋が厳選した栗と少しの砂糖を合わせて炊き、ひとつひとつさらしで茶巾絞りにして仕上げた逸品です。栗の品種や収穫期によって砂糖の量や炊き時間を工夫。手鍋で丁寧に炊き上げる昔ながらの味をお手本に、菓子職人が真心込めて炊き上げています。ほっこり心温まる素朴な食感をお楽しみください。
てまひまをかけて作られた信州市田柿の干し柿。大きさ、形ともに「ひなたぼっこ」に適したものだけを厳選し、栗きんとんに合わせました。市田柿をまるごと使った冬のお菓子です。
※四季の栗きんとんは期間限定販売の商品です。ご注文の際はご注意ください。