2022.04.03

モンブランの発祥は?由来や歴史を知ってより美味しく味わおう!

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こんにちは!栗きんとん・栗菓子の「恵那川上屋」です。

 

昨今テレビや雑誌などさまざまなところで定期的に特集され、さらに注目が集まっているモンブラン。

 

モンブランはマロンペーストを細い紐状に加工し、クリームやスポンジ生地などで作った土台に飾り付けた洋菓子です。

近年ではペーストを紐状にせず四角いチップ状にしたモンブランや、カボチャや紫芋を使用したモンブランなど、さまざまなバリエーションが楽しめます。

 

そんなモンブランの発祥秘話について、今回は詳しく掘り下げていきます。

モンブランの由来や歴史を知って、あなたもさらなる「モンブラン通」を目指しませんか?

モンブランケーキ

 

 

モンブランの発祥は?由来や歴史を詳しく!

「モンブラン」とはフランス語で「白い山」という意味。

モンブランという名称は、ヨーロッパのアルプス山脈にある「モンブラン」という山に由来すると考えられています。

 

ここで、アルプス山脈とモンブランの位置関係を確認しておきましょう。

アルプス山脈は、フランス、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツ、オーストリア、イタリア、スロベニア各国にまたがるヨーロッパを代表とする山脈。

各国の水源地につながる山々でもあります。

 

アルプス山脈の最高峰「モンブラン」はフランスとイタリアの国境に位置し、標高は約4,810mです。

モンブランの「白い山」の意味の通り、山頂では一年の大半で雪景色が見られます。

 

ちなみに、標高は高いものの、スイス・フランス側の登山ルートは比較的整備されており、途中までロープウェイで移動できるので、観光で登頂することが可能な山でもあります。

もちろん、きちんとしたハイキング用装備の準備と体力は必要ですよ。

 

 

モンブラン発祥の地はフランス?イタリア?

ではお菓子のモンブランに話を戻しましょう。

 

お菓子のモンブランの発祥の地とされる場所が、フランス・イタリアの双方にあります。

一方は「フランスのサヴォワ地方」。

もう一方は「イタリアのピエモンテ州」です。

 

当初、モンブランは栗のペーストに泡立てた生クリームを添えるだけの家庭菓子でした。

その後、それぞれの地域の人々が地元にある白い山「モンブラン」をイメージして作ったと考えられています。

 

そのため基本的な材料は似ているものの、実は形状は異なります。

フランスのモンブランは少々丸みを帯び、イタリアのモンブランは高さのある二等辺三角形になっています。

これにはそれぞれの国でモンブランの見え方が異なっていることが原因とされています。

 

まず、フランス側から見たモンブラン。

フランス側から見たモンブラン

そして、イタリア側から見た

モンブラン。

イタリア側から見たモンブラン

確かに見た目が違いますよね。

 

共通して言えるのは、それぞれの地域の地元愛から生まれたお菓子だということ。

ほぼ同時期に浸透したことを考えると、どちらが先なのか!と言及するのは野暮なのかもしれませんね。

 

単純に食べる面積のことだけ考えると、高さがある方がお得かもしれませんが…。

 

ちなみに、イタリアのモンブランが白いのはご存知でしょうか?

その理由は「イタリアのモンブランはなぜ白い?世界のモンブランの秘密」で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

モンブランとは?意味や由来、美味しさの秘密をチェック」でもモンブランの発祥について詳しくご紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください!

 

 

日本でのモンブラン発祥の地は?黄色と茶色のモンブランが浸透した歴史

日本でモンブランが販売されたのはいつからなのでしょうか?

 

現在では日本でもさまざまなバリエーションのモンブランを見かけますが、やはりメジャーなのは黄色いモンブランや茶色いモンブランですよね。

この2つのモンブランの違いや、日本に浸透していった歴史についてもご紹介します。

 

日本でのモンブラン発祥の歴史

日本でのモンブランは1933年(昭和8年)、東京都の自由が丘にある「MONT-BLANC(モンブラン)」で創業者の迫田 千万億(さこた ちまお)氏が初めて販売したとされています。

 

「自分のお店の名前をモンブランにしよう」と思った迫田氏。

日本で店名の商標登録を取るために、モンブランの麓にあるシャモニー市の市長や、シャモニーにあるホテル「ホテルモンブラン」へ出向き、許可証を発行してもらいました。

それぐらいフランスで出会った山「モンブラン」や、そこで作られている菓子たちに惚れたといいます。

 

当時フランスで販売されていたモンブランは「メレンゲとマロンクリームを盛り合わせて、コース料理の口直し用にひんやりさせたデザート」という立ち位置でした。

迫田氏はそこからアレンジし、一つの日本流ケーキとしての地位を確立させます。

上品な甘みの甘露煮を使用した黄色いマロンクリームを、フワフワのスポンジにのせることで日本人好みのモンブランに。

 

さらに、それが戦後日本で広く浸透し、昭和のモンブランは真っ黄色で上品なクリームがスポンジの上にのった形状となりました。

 

黄色いモンブランと茶色いモンブランが浸透した歴史

もともとフランスで迫田氏が味わったと思われるモンブランは、マロングラッセ(栗の砂糖漬け)をペースト状にしたマロンクリームを使用したものでした。

 

迫田氏は日本人の舌になじみ深い甘露煮を使い、西洋のモンブランにアレンジを加えて売り出しました。

昭和時代のモンブランの定番と言えば、この黄色いモンブランだったんです。

 

その後、フランス版モンブランの普及に強く影響したといわれている1903年創業の「アンジェリーナ」が、1984(昭和59)年、満を持して日本の銀座に上陸。

日本の甘露煮ベースのモンブランとは一線を画した、茶色い色合いや濃厚な栗の味わいが注目を集めました。

 

このような歴史があり、日本では黄色のモンブランと茶色のモンブランの両方が食べられるようになりました。

 

日本の黄色いモンブランの発祥秘話は「黄色のモンブランは日本だけ?黄色になった理由や海外のモンブランを解説!」でも詳しく解説しています。

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

栗のお菓子で人気の恵那川上屋ならモンブランも楽しめる!

恵那川上屋の和栗モンブラン

栗のお菓子といえば、私たち恵那川上屋だって自信があります!

 

恵那川上屋のロングセラー、モンブラン「栗山」は、薄茶色のクリームの存在感がしっかりしつつも、和栗の良さと洋栗の良さの両方を楽しむことができます。

 

春だけの限定商品、茶巾絞りのさくら風味のモンブラン「栗風-さくら-」も毎年好評をいただくお菓子です。

和栗ならではの繊細な風味や、口に入れた瞬間に桜が香り立つふわふわのクリーム、そして滑らかな口どけが春の季節を感じさせてくれます。

 

「栗山」と洋栗のモンブラン「栗欧」、そして「栗欧セゾン<桜>」の3種類のモンブランがセットになった「モンブラン食べ比べセット-春-」もおすすめ!

「栗欧セゾン<桜>」は、桜の花のピューレを加えたベイクドチーズの土台に、桜葉の漬け込みシロップで香りと塩味を加えた濃厚な洋栗ペーストを、たっぷり絞った春のモンブラン。

中には桜餅も忍ばせ、見た目も味わいも春らしく仕上げました。

 

和栗をベースにバターや卵を加えて炊き上げた口どけの良い生地に、モンブラン風の餡を包んで香ばしく焼きあげた「焼モンブラン」も、上品な口どけの人気商品です。

 

和菓子の製法や日本の栗の知識に長けているからこそ作れる、恵那川上屋ならではの洋菓子をぜひ堪能してください!

 

 

モンブランの発祥や由来、歴史を知って美味しく楽しもう

モンブランの名前の由来や歴史は、アルプスのモンブランを慕う地元民のアイディアが発端。

フランス発祥のモンブランとイタリア発祥のモンブランは、同様の素材で作られているものの、それぞれの国から見える山の形の違いから形状が異なります。

 

日本では、現地のモンブランに刺激を受けた自由が丘の「MONT-BLANC(モンブラン)」創業者の迫田氏によって、モンブランが広く知られるように。

当時の日本では栗の甘露煮を使用した黄色いモンブランが主流でしたが、その後フランス流の茶色いモンブランが日本でも販売され、2つのモンブランが楽しめるようになりました。

 

さらに現在では、さまざまなアレンジを加えたモンブランもたくさん販売されています。

モンブランの変わり種も楽しもう!それぞれの魅力を詳しくご紹介」もあわせてご覧くださいね。

 

恵那川上屋でも、さまざまなバリエーションのモンブランを販売しています。

それぞれのお店が、それぞれの良さを活かし、切磋琢磨することで、もっともっとモンブランの可能性は広がるはず。

ぜひこれからもモンブランの発展を応援してくださいね!

 

「栗山」や「焼モンブラン」など、お取り寄せできる恵那川上屋のモンブランもオススメですよ♪

 

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