栗人の仕事の最近のブログ記事

冬の剪定講習会

収穫の季節がすっかり終わった栗畑、来年の芽吹きまでお休み、というわけではありません。

来年の今ごろまたとびきり美味しい栗ができるように、入念な下準備のシーズンが始まります。

まず最初は、実が落ち、葉が落ちたあとに残る枝を伐採する剪定作業。

超低樹高栽培による剪定方法を施すとびっくりするほど枝だが少ない、すっきりした形に仕上がります。

これでほんとうに来年たくさん実がなるのかと心配になるぐらいです。

天然の栗の木は放置するとたかさ・横幅とも78mになってしまい、これでは手入れも収穫も大変、また枝だが重なったところは陽が当たらず、病気や成長不足の原因になります。

超低樹高栽培では、次の枝の生長を見込んで、枝と枝だが重ならないような剪定をします。

これは、見よう見まねでできる技術ではなく、講習による経験と知識が認定された「剪定士」でないとできない技術です。

というわけで、中津川栗振興会の女性部の剪定講習会にお邪魔しました。

岐阜県恵那農林事務所の磯村さん、中山間農業研究所の神尾さん、そして栗博士の塚本先生を講師に迎え、13人のメンバーが選定作業を学びました。

 

塚本先生の指導を受けます。塚本先生の指導で来年の栗の実りを予想しながら、計画的に枝を残す方法を教えて頂きました。

脚立に上っての枝打ち作業は男の人でもたいへんですが、みなさん元気に作業してみえました。

 

脚立に上って枝打ち作業をする

 

高いところの枝打ち樹高2,5m程に剪定された栗の木は、冬の間に養分を蓄え、来年の芽吹きを待ちます。

剪定により地面に落ちた枝を集めて運ぶのは本当に骨の折れる作業。

栗栽培農家の栗人たちの手入れ作業は今日も続いています。

 

中津川栗振興会の女性部の皆さん

選果

自然落下した栗の毬から栗を取り出し、栗の実を収穫すると今度は選定作業です。

収穫した栗は形や大きさもバラバラ、また、虫食いもたくさんあります。

虫が食った実は味や色が落ちるので、栗菓子には向きません。

ぱっと見ただけでは判断がつかないものがほとんどですが、熟練した農家の方は超特選恵那栗の選果基準に基づいた規格の栗を迅速により分けていきます。

一度枝から離れてしまった栗は、残念ながらその瞬間からどんどん味が落ちていきます。すばやく、正確により分ける選定知識と経験が必要となります。

多くの農家のみなさんがそれぞれ工夫を凝らした選果台を使って作業を行いなす。

厳しい目で選ばれた栗だけが超特選恵那栗として工房に納入され栗菓子職人の手に受け渡されます。

 

収穫

恵那山の麓では、早生の収穫も終盤を迎えそろそろ中生品種の落下最盛期を迎えます。

早生には、胞衣、丹沢、出雲、伊吹、金華、大峰、国見などがあり、中生は、筑波、利平、有磨、銀寄などが栽培されています。

超特選恵那栗の厳しい栽培・収穫基準の中には「自然落下を待って収穫、速やかに選果しその日のうちに工房に届ける」という規定があります。

ともすると農家の都合に合わせて木を揺すったりして強制落下を促す方法が多い中、超特選恵那栗は時が満ちて栗が枝だから自然に離れるのを待ち、それから収穫します。

まさに自然任せです。

ばらばらと時を同じくせず落ちた栗毬からひとつひとつ栗を取り出し、その日の落下を全部収穫したら次は選定作業です。

自然落果した実を収穫する