恵那栗の畑からの最近のブログ記事

超特撰恵那栗の一年

寒い冬が終わり、山々に桜やシデコブシが咲く頃、恵那栗の木々も目を覚まします。

今年もたくさんの恵みをいただけることを祈りつつ、一足早く超特選恵那栗の芽吹きから収穫までを映像にまとめました。

恵那栗の畑から

大寒が過ぎてもまだまだ寒さ厳しい恵那山の麓。

超特選恵那栗の畑では、冬期の剪定を終え、肥料を施され手入れの行き届いた栗の木が春の芽吹きに備えています。

雪に覆われて春を待つ栗畑の様子をスライドショーでお届けします。

恵那山の遠景とともにお楽しみください。

 

栗博士塚本實先生に聞く 昨年の栗概況

新しい年がはじまりました。

昨年の年末に剪定講習会や地域の栗農家が集まった報告会があったという事で、塚本先生に去年を振り返って、栗の収穫の報告をお伺いしました。

栗博士 塚本實先生

「春の遅霜や8月の猛暑、干ばつの影響で、早生の品種が思うように生育せず、丹沢などは収量が平均の50%減になってしまいました。

その後、9月の台風9号に影響する降雨などで生育がすすみ、金華、筑波、利平などは平年なみの収穫量まで持ちなおしました。

結果として一番多かった年と比較して9割ぐらいの生産量に落ち着きました。

雨が少なかったので、病気や虫害は数なかったですが、早生を中心に栽培している農家では大打撃だったと思います。

また、暖冬で雨が多いという気象では、水を吸って芽吹きが早いところに、春の寒波で水を多く含んだ根が凍結し枯れてしまうこともありました。

24年の若木がダメージを受けたところが多く、また植え直しをしなければなりません。

こういった異常気象は、これからも多いに懸念される事なので、対策を考えて行くのが当面の課題です。

環境に負けない健康な土づくりや、太陽をたくさん浴びる選定方法は必須ですが、根元に水がたまらないような工夫なども必要です。

これからの展望としましては、恵那栗が有名になってきたことで、徐々に栗畑の面積を増やす傾向が見られていますので、休耕地などに積極的に栗を植えるように勧めて行きたいと思います。」

畑で指導をする塚本先生

 

上矢作地区の大問題

恵那栗を栽培されている超特選栗部会の各地域の取材をさせていただいている中、恵那市上矢作地区の栗農家の方に初めてお会いし、お話しを伺いました。

栽培の歴史や、超特選栗の栽培体験談などをお聞きする中、昨今の環境問題とも深く関わる、大きな社会問題について大変困っていらっしゃることがわかりました。

上矢作地区の皆さんが栗栽培存続の危機、早くなんとかしなければ、早く行政に対策を講じてもらってほしい。

と憂慮されるその理由はなんと、「猿」でした。

猿に折られた枝

中山間地であるひがしみの地域では、昨今の温暖化で、市街地でもいのししの被害が報告され各家庭でも対策が講じられています。

栗栽培において、有機栽培を基準にしている超特選栗の畑では、土が肥えているためミミズがたくさん生息しています。

土をより豊かなものにしてくれるそのミミズを狙って、イノシシが栗畑の土を根こそぎ掘り起こしてしまうとのことなのです。

掘り起こされた痕は栗の根っこがむき出しになってしまうほどの酷い様子でした。

イノシシの被害

そしてさらに山間部の上矢作地区では、山から集団で猿が降りてきて、栗の木に鈴なりになり、新木を折ったり揺すったりして奪い合いで栗を食べていってしまいます。

実際に畑に連れて行っていただいて、大事に手入れされた栗の木が無惨にも枝の根元から折られ、再生不能になるほどの姿を拝見して本当に胸がつぶれる思いでした。

柵や、網や、電熱線や、それだけでも家計に大変な負担です、その上、収穫間近の栗をすべて食べられてしまい、どんなに落胆されていらっしゃることでしょう。

「この様子をみなさんに見ていただいて、ぜひ早急に対策を打っていただきたい、でないとそのうち栗は全滅になってしまいます」と農家の方の悲痛な訴えをお預かりしてきました。

この話題については機関誌でも特集して、恵那川上屋でも早急に何かして行かなければならないと感じました。

被害に会った農家の皆さん、お見舞い申し上げます。

これにくじけずに来年もおいしい栗をどうかおねがいします。

電熱線で囲まれた栗畑

畑のご主人

栗きんとんでは職人に負けない腕前

パンフレットや折り込みチラシなどの取材でたびたびお会いしている中津川栗振興会の女性部の皆さん。

今回は機関誌の取材で恵那峡店の茶房にお集りいただきました。

ご自身の畑で栽培された恵那栗で作ったモンブラン「栗山」を召し上がっていただきながら、和やかな近況報告。

ここでは機関誌に載らないこぼれ話をひとつ。

恵那栗を使った栗山

超特選栗部会の今年の活動の中で、この度ご縁ができた道場六三郎さんのお店にお料理をいただきに行くツアーがあり、バス1台を貸し切って多くの皆さんが参加されました。

道場さんのお料理の最後に出されるデザートにはもちろん恵那栗を使ったお菓子、工夫を凝らした絶品でしたと言われる意見の中に「もう少し素材の味を残してもらえると良かった。

あまり工夫を凝らしすぎるとどこの栗でも同じになってしまう」という厳しいご意見も。

それもそのはず。女性部の中でもお墨付き、日本一の栗きんとんと絶賛される栗きんとん名人がいらっしゃるのです。

長年の栗栽培とお菓子作りの経験から、その年の栗の味に応じて砂糖の量などを加減し、職人よりおいしい栗きんとんをつくられるOさん。

今年の栗きんとんの味についても恵那川上屋の和菓子職人にアドバイスをしていただき、よりおいしくなったといいます。

頼もしいアドバイザーがいらっしゃって心強い限りです。

これからも恵那川上屋のお菓子について忌憚のないご意見をお願いします。

婦人部の皆さん

 

落実の音

熟して毬が割れると自然に枝だから落ちます。

恵那栗が一番美味しい瞬間です。

早朝、誰もいない畑で栗が落ちる自然の音を採集しました。

耳を澄ましてお聞きください。

塚本實先生 早生の状況

さあ、待ちに待った栗の収穫シーズンを迎えました。

恵那山の麓では、8月下旬の初出荷からそろそろ早生の終盤を迎えます。

栗農家でもあり、栗博士でもある、おなじみ塚本 實先生に今年前半の作況を伺いました。

「早生は全体的に去年より小玉で少し収穫量が少ないです。

それは開花期に雨が多かったのと、8月の中旬以降にほとんど雨が無く猛暑が続いたのが原因だと思います。

水分が足りないために母体である木が守りに入って、青毬や葉を落としてしまうんですよ。

でも雨が無いなりに病気や害虫の被害も少なく品質の良いものになっています。

折しもここにきて台風8号という恵みの雨がありました。

これから中生、晩生の成長と収穫に期待したいと思います。」

作物の栽培はほんとうにお天気任せ、超低樹高栽培で日照の確保や病気予防は十分できますが、木が満足するだけの降雨は天に向かって祈るばかりです。

みなさんも栗農家の方々とともに、これからのお天気が栗にとって良いものでありますようお祈りしてくださいね。

栗博士 塚本實先生

収穫直前の栗の様子 その2

落実を待つ超特選恵那栗、早生品種の「胞衣=えな」

実のつきかたが密集しているのが特徴です。

密集して実がつく恵那栗8月の後半、22日〜25日になると落ち始めるのが早生品種の「胞衣=えな」です。

 

熟してきた恵那栗この地域の栗がシーズンを迎えるのは9月の上旬、そのため昔は、9月に入って最初に食べられる「栗きんとん」は、暖かい地方の九州や四国の栗を使っていたのが普通でした。

栗きんとんは、地元の栗でと願っていたところ、早い時期に実るこの「胞衣」が栗博士・塚本先生たちの研究で誕生しました。

まさに栗きんとんのために生まれた品種です。

この早生品種の誕生によって9月の声を聞くと共に恵那栗の栗きんとんがいただけるようになりました。

収穫直前の栗の様子 その1

太陽を浴びて元気の育つ超特選恵那栗

朝晩吹く風が涼しくなりました。

超特選恵那栗の畑では栗の木が枝をしならせています。

受粉した雌しべ「きゅう」は太陽を浴び、土の栄養分を吸い上げてすくすくと大きくなりました。

 

8月の畑

 

利平収穫間際になると色も茶色になり、自然落下を待ちます。

収穫作業の手際や市場の需要などから、少しでも収穫できるように木を揺らして収穫を促すことは多々ある話ですが、やはり自然に任せて、ぎりぎりまで美味しく熟すのを気長に待ち、自然に落下した果実を有り難く頂くのが一番美味しい頂き方だと思います。

一番の栗が落ち始めると、栗菓子の工房はにわかに活気づきます。

 

超特選恵那栗牴討倫鯆雖瓠曾の収穫に向けて〜

秋の収穫に向けて欠かせない「夏の剪定」の様子です。

栗農家の鎌田さんのおいしくて大きな栗を育てるための熟練の技です。