栗博士塚本實先生に聞く 昨年の栗概況

新しい年がはじまりました。

昨年の年末に剪定講習会や地域の栗農家が集まった報告会があったという事で、塚本先生に去年を振り返って、栗の収穫の報告をお伺いしました。

栗博士 塚本實先生

「春の遅霜や8月の猛暑、干ばつの影響で、早生の品種が思うように生育せず、丹沢などは収量が平均の50%減になってしまいました。

その後、9月の台風9号に影響する降雨などで生育がすすみ、金華、筑波、利平などは平年なみの収穫量まで持ちなおしました。

結果として一番多かった年と比較して9割ぐらいの生産量に落ち着きました。

雨が少なかったので、病気や虫害は数なかったですが、早生を中心に栽培している農家では大打撃だったと思います。

また、暖冬で雨が多いという気象では、水を吸って芽吹きが早いところに、春の寒波で水を多く含んだ根が凍結し枯れてしまうこともありました。

24年の若木がダメージを受けたところが多く、また植え直しをしなければなりません。

こういった異常気象は、これからも多いに懸念される事なので、対策を考えて行くのが当面の課題です。

環境に負けない健康な土づくりや、太陽をたくさん浴びる選定方法は必須ですが、根元に水がたまらないような工夫なども必要です。

これからの展望としましては、恵那栗が有名になってきたことで、徐々に栗畑の面積を増やす傾向が見られていますので、休耕地などに積極的に栗を植えるように勧めて行きたいと思います。」

畑で指導をする塚本先生

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.enakawakamiya.co.jp/mt/mt-tb.cgi/560