冬の間の手入れ

10月の半ば頃に晩生品種の収穫が終わり、すっかり葉も落ちた栗の木。春の芽吹きまで栗農家の方々は一休みと思いきや、冬の間も大変な作業が続けられるのが栗栽培なのです。

 まず来年のために「超低樹高栽培」に基づいた特殊な剪定方法で、枝を払います。これは、来年の栗が陽の光をいっぱいに浴びて、病気なく育つようにするための大切な作業です。剪定の善し悪しで収穫量が決まるといっても過言ではありません。剪定が終わった木は「え?こんなにスカスカに切ってしまうの?」というぐらい枝だが少ない仕上がりです。初心者の方は、「これで本当に来年の収穫があるのか心配になった」と口々に言われるほどすっきりと剪定されます。ここで馴れない方が自分で施すとついつい沢山の枝を残してしまいがち。次年度には枝と枝の間が混んでしまい日当たりが悪くなりがちで、かえって減量となってしまうそうです。「自分の畑は他人に剪定して貰った方がいい」と栗博士もおっしゃっていました。

 その剪定作業が終わると次は枝の片付け、数百本もの樹木がある農家の方も多く、たいへんな作業です。そしてその合間をぬって施肥。籾殻や鶏糞などの自然素材を使った有機肥料はかさや重量も多くとても辛い作業です。

 そして伐採した枝を植えて苗にしたり、育った苗を接ぎ木したり、またその手入れや見回りなど、休む暇なく作業が続けられます。

 一つの栗にも沢山の手間と苦労。それが解ると、さらにおいしく有り難くいただけますね。

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(すっかり刈り込んで春に備える栗の木)

 

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