桃栗三年

Written on : 01.17.12

昨日とはうって変わって今日はとてもいい天気になりました。

坂下にある有限会社恵那栗の管理する栗畑では、今日も剪定の作業が続きます。

4ヘクタールある畑の栗の木は、すべてが成木ではなく、まだ幹の細い1年〜7年の幼い栗の木もたくさん植えられています。

栗は、例えば【丹沢】という種類の栗の木の実から芽が出ても、それは必ずしも【丹沢】という種類になるとは限らないという特性があります。

そのため【丹沢】を増やしたい時は、【丹沢】の枝を接ぎ木しなくてはいけないそうです。

接ぎ木した栗の木

接ぎ木したところは少しふくらんでいます。

 

こちらは6年〜7年たつ栗の木ばかりの畑です。

幹が白く塗られています。

幹を白く塗っています。

幹をわざわざ白くしているのは、2月や3月頃にたまたま暖かい日があると、春になったと勘違いをして、水を吸い上げ始めてしまうのだそうです。

もちろんそのまま春になればよいのですが、4月くらいに霜が降りて寒の戻りがあると吸い上げられた水が凍って、木が枯れてしまいます。

幹を白く塗るのは、太陽の光を反射させて幹の温度を上げないようにすることで、春になったと勘違いをさせないためなのだそうです。

そんなふうに大切に育てても、3割から4割の幼木が枯れてしまいます。

枯れてしまった幼木

枯れてしまった木ですが、接ぎ木前の元の部分はとても強く死んではいないので、再度接ぎ木を試みます。

再度接ぎ木された幼木

とはいっても、6年間という年月はムダになってしまい、また最初からやり直しとなりますので、管理する人の苦労は絶えません。

よく「桃栗三年…」と言いますが、確かに実を付けさせようと思えばすぐに実はなりますが、まず幹をしっかり育てるのに3年かかります。

出荷できるような立派な栗を収穫できるようになるには、とても3年では難しく、自然を相手にたくさんの手間がかかっていると思うと、一粒の栗でもとてもありがたく貴重なものに感じてしまいます。

 

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